整骨院では、
「施術後は調子が良いのに、次回予約につながらない」
という悩みを持つ院も少なくありません。
しかし患者様は、必ずしも“不調が完全になくなった”から来院をやめるわけではありません。
実は人には、
「得をすること」よりも、「損をしたくない」
という心理が強く働く傾向があります。
この考え方として知られているのが、「損失回避バイアス」です。
今回は、整骨院の次回予約やリピート率との関係について解説していきます。
損失回避バイアスとは?
損失回避バイアスとは、
「人は利益を得る喜びよりも、損失を避けたい気持ちの方が強い」
という心理傾向です。
例えば、
1万円もらう喜びより、
1万円失うショックの方が大きい。
このような心理は、日常の様々な場面で起きています。
これは整骨院でも同じです。
患者様は「悪化したくない」と感じている
患者様は、
「もっと良くなりたい」
だけではなく、
「また悪くなるのは嫌」
という心理も持っています。
特に、
- 腰痛
- 肩こり
- 古傷
- 慢性的な不調
などは、再発経験がある患者様も多く、
「また痛くなったら困る」
という不安を感じやすい傾向があります。
「予防」の価値は心理的に大きい
ここで重要なのが、“予防”という考え方です。
例えば、
「今の良い状態を維持しましょう」
という提案は、
「また悪くなるリスクを避けたい」
という心理に自然につながります。
つまり患者様は、
「改善」だけでなく、
「現状維持」
にも価値を感じています。
人は損失に敏感
行動経済学では、人は損失を非常に強く意識すると言われています。
例えば、
- 痛みが戻る
- 仕事に支障が出る
- 趣味を楽しめなくなる
- 家事がつらくなる
こうした“不利益”を避けたい気持ちは、来院動機につながりやすくなります。
次回予約が増える院は「未来」を説明している
リピート率が高い院では、
「今だけ」
ではなく、
「このままだとどうなるか」
を丁寧に説明しているケースがあります。
例えば、
- 今は良くなっている段階
- 無理すると戻りやすい時期
- メンテナンスが重要
など、未来を具体的に伝えることで、患者様も必要性を理解しやすくなります。
「不安を煽る」のとは違う
ここで重要なのは、“恐怖訴求”になりすぎないことです。
過度に不安を煽ると、逆に不信感につながることがあります。
大切なのは、
「体を良い状態で維持していきましょう」
という安心感ある伝え方です。
ニュースレターは「予防意識」を高めやすい
ニュースレターも、この考え方と相性が良い施策です。
例えば、
- 季節の不調
- 再発しやすい症状
- 生活習慣
- セルフケア
などを伝えることで、
「最近また気になってきた」
「悪化する前にケアしたい」
という意識につながることがあります。
つまりニュースレターは、“予防意識を思い出してもらう接点”にもなります。
「また来よう」は不安解消から生まれる
患者様は、単純に“治療”だけを求めているわけではありません。
- 安心したい
- 悪化を防ぎたい
- 不安を減らしたい
こうした感情も、来院理由になります。
つまり整骨院は、
「不調改善」
だけではなく、
「安心感を提供する場所」
でもあります。
これからの整骨院経営に必要なこと
現在は整骨院数も多く、比較されやすい時代です。
その中で重要なのは、
「なぜ継続が必要なのか」
を患者様が理解できることです。
単純に、
「また来てください」
ではなく、
- 予防
- 維持
- 再発防止
という価値を丁寧に伝えることが、信頼関係やリピート率向上につながっていきます。
まとめ
損失回避バイアスでは、人は「得をすること」よりも、「損を避けたい」という気持ちが強く働くと言われています。
これは整骨院でも同じです。
患者様は、
- また悪くなる不安
- 痛みの再発
- 日常生活への影響
を避けたいと感じています。
だからこそ、
- 予防
- 維持
- 再発防止
を丁寧に伝えることが、次回予約やリピート率向上につながっていきます。
最後に
当サイトでは、患者様との接点づくりに役立つ整骨院ニュースレターを用意しています。
来院後のフォローや、予防意識づくりにもぜひご活用ください。
